一般財団法人行政書士試験研究センターによると、行政書士の試験科目のうち法令等に関しては、憲法、行政法、民法、商法及び基礎法学の中からそれぞれ出題し、当該年度の4月1日施行されている法令から出題されております。
2020年度以降に改正施行される主な法令については、以下のとおりです。
①民法及び家事事件手続法の一部を改正する法律
(1)遺産分割等の見直し、遺言執行者の権限の見直し、相続の効力と対抗要件制度の見直し、遺留分制度の見直し、特別寄与料の制度
>2019年7月1日施行
(2)配偶者居住権及び配偶者短期居住権の新設等
>2020年4月1日施行
②民法(債権関係)の一部を改正する法律
>2020年4月1日施行
③地方自治法等の一部を改正する法律
>2020年4月1日施行
④民法(成年年齢関係)の一部を改正する法律
>2022年4月1日施行
⑤法務局における遺言書の保管等に関する法律
>2020年7月10日施行
⑥民法等(特別養子関係)の一部を改正する法律
>2020年4月1日施行
以上のことから、2020年度の試験範囲は、①民法及び家事事件手続法の一部を改正する法(1)及び(2)、②民法(債権関係)の一部を改正する法律、③地方自治法等の一部を改正する法律、⑥民法等(特別養子関係)の一部を改正する法律が該当すると推測されます。