行政書士試験合格者の勉強開始時期・総勉強時間について、令和2年度及び3年度の受験体験記に寄せられた合格者の情報を集計しました。
勉強開始時期についてのアンケートを取ったのは令和2年度からなのでサンプル数は少ないですが、合格道場の過去10年以上の受験体験記等も合わせると年数等による大きなブレはないと思われます。
合格者の勉強開始時期
1回目の受験で合格した受験生の半数以上は、遅くとも2月までには勉強を開始している。
3月以降に勉強を開始した受験生も、体験記の内容をみると、総勉強時間は概ね700時間以上掛けており、短期間でも2月以前に開始した受験生に劣らず勉強していることが伺える。
一方、2回目以上の受験で合格した受験生の過半数は、12月には勉強を開始しており、1月の合格発表待ちの受験生を含めると、再受験生の約8割は遅くとも2月までには開始している結果となった。
特に、再受験生で最も多いのが11月開始であることから、合格発表を待つまでもなく自己採点で合格基準点を下回っていることがわかり、勉強習慣があるメリットを活かしてすぐに行動していることが推測される。
合格者の総勉強時間
1回目及び2回目以降の受験での合格者の過半数は600時間以上勉強している。
仮に2月からスタートして最低600時間を学習にあてるとなると、1ヵ月あたり67時間、1週間で17時間、1日に3時間弱を学習している計算になる。
日々の仕事や残業、仕事上の付き合い、家族サービス、家事や育児、突発的なイベントなどで、毎日の平日にまとめて3時間もの学習時間を取れる会社員や子育て中の主婦の方は少数だろうから、通勤中や休憩時間、子供の就寝時間など、スキマ時間をみつけて学習することがいかに重要かということになろう。
これから行政書士試験合格へ向けて勉強を開始する受験生は、受験体験記や合格インタビュー、また合格道場を活用した学習の進め方や再受験生の学習の注意点などを参考に、自分がいつ学習を始め、本試験までに何時間勉強すれば良いのか、計画を立てて取り組んでください。