民法テキスト6
共有の行為の種類
scroll| 定義／具体例 | 権限 | ||
|---|---|---|---|
| 保存 | 共有物の現状を維持する行為 共有物の補修・共有物侵害に対する妨害排除請求・不法占拠者に対する返還請求・腐敗しやすい物の売却など | 各共有者が単独でできる | |
| 管理 | 利用 | 共有物を変更しない範囲で利益を図る行為 賃貸借契約の締結・共有者の一人に利用させること・共有物の管理者を定めそのものに使用収益させること | 共有者の持分の価格により、その過半数で決定する |
| 改良 | 使用価値・交換価値の増加を図る行為 賃貸借契約の解除及び取消し・使用貸借契約の解除 | 共有者の持分の価格により、その過半数で決定する | |
| 変更-軽微 | 共有物の形状又は効用の著しい変更を伴わない変更 砂利道のアスファルト塗装、建物の外壁・屋上防水等の大規模修繕工事など | 共有者の持分の価格により、その過半数で決定する | |
| 変更-軽微以外 | 共有物の性質もしくは形状又はその両者を変更する行為 土地の形状変更・共有地全部への地上権設定・共有山林の伐採・建物の増改築・建物の取壊し・建物の建替え・売却・売買契約の解除など | 共有者全員の同意が必要 | |