参考書について
- どの参考書がいい?一冊本?二冊本?
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一般的に行政書士試験の参考書は、全分野がまとまったいわゆる一冊本よりも、各分野ごとに分かれた本が推奨される傾向にあります。
一冊本は書籍のスペースの都合上、試験に必要な詳細のところまで解説できないため、穴の開いた知識になりがちだからです。
また、分野ごとに分かれた本の中でも厚目の本の方が良本と言われる傾向にあります。同じ事を解説するにしても、事例を挙げたり、噛み砕いて解説したりすれば必然的に文章が長くなり、厚目の本になるからです。一方、合格道場を学習の中心として計画する場合は、一冊本でも良いのではないかと思います。基本的に問題を多く解く事を中心とした勉強法だからです。
合格道場は、練習問題と過去問題で3000問以上を掲載しており、一般的な問題集に換算すると10冊以上に相当します。
重要問題は繰り返し問うような問題構成になっており、解説や混乱しやすい箇所は要点テキストで確認・整理することができます。
つまり、アウトプットしつつ同時にインプットしていることになるので、軸さえしっかり理解できていれば、一冊本で足りない部分は問題を解きながら補えるかと思います。インプットを中心とする勉強法を好む方、すなわち参考書をしっかり読み込む勉強をするのであれば、上記の点を注意して選ぶと良いかと思います。
合格道場では特定の参考書を特に推奨しておりませんので、自分に合った書籍を選ぶべく、できるだけ大きな書店で中を見て選んでください。
近隣に大きな書店がない場合はネットの情報収集が中心となりますが、口当たりの良いレコメンドばかりをうのみにせず、なるべく多くの評価を見て選ぶようにしてください。
- 試験難化対策として行政書士試験用の参考書ではなく専門書を使用すべき?
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特に初心者であれば、いきなり専門書を使用して学習しても理解できないでしょうから、まずは行政書士試験用の参考書で学習するべきだと思います。
行政書士試験用の参考書で対応できない問題も多く出題されているのは事実ですが、即座に専門書を使用して学習するというのは早計ではないでしょうか。
年度によって各出題の難易度はかなりばらつきがあり、合格道場による過去問のレベル付けにおいてもレベル3以下の出題数はいずれの年度も30問以上ありますので、ココをいかに確実に正解するかが、合格への鍵を握るといえます。大切なのはバランスの良い学習です。
行政書士試験用の参考書で対応できない部分は、合格道場を活用して練習問題を多くこなす事で合格に必要な知識は十分補えるかと思います。どうしても専門書を使用した学習をするという場合は、初学者であれば一定の基礎ができてまだ日数的にも余力があるとき、再受験生であれば、早くから学習を再開して日数的に余力があるときに、それぞれ検討するということで良いと思います。
- 再受験の場合、参考書等の教材を買い直したほうがよい?
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細かな法改正だけであれば、それだけのためにわざわざ新しいのを買うというのももったいないので、道場ニュース内の法改正情報をチェックして対応するということでよいと思いますが、大きな法改正があった場合(近年であれば民法大改正など)は、その法令のものだけでも買い替え(追加購入)した方がよいと思います。その際、各書籍の出版時期に注意してください。