法律系の学歴の有無等
法学部でない文系
行政書士試験の受験回数
他の法律系試験の受験経験等
(司法試験・司法書士試験以外は保有資格)
学習期間 / 学習時間
09年5月から1日5~6時間 ふと何日間も何もしなかった時が時々ありましたが。
試験の結果
合格
合計 212 (法令5肢/120点、多肢/18点、記述30点、一般知識/44点)
記述式の内容
問44:
外務大臣は拘束力により判決の趣旨に従い改めて申請に対する何らかの処分をしなければならない
問45:
Xは求償権につきXY間の連帯保証契約によるAY間の連帯保証関係によりYに弁済分請求できる
問46:
当事者と包括承継人以外で不動産の登記の不存在につき正当な利益を有する者
使用教材について
道場さんに出会ってからは、道場さんの問題をメインに、勉強させて頂きました。
道場さんの作成される問題は、本当に良質の問題です。
解答の解説も丁寧ですし、レベル分けされてるので、こなす問題の選別も自分好みにできます。
なにより、私が道場さんで一番影響を受けたのは、出題される問題の傾向を把握できた事です。
道場さんの問題は、科目横断問題(対比問題)など、どんな種類の問題が出題されるかが一目瞭然なので、傾向把握に最適です。
道場さんのサイトは、こういう風に利用する、といった固定した利用方法は、無いと思います。
自分なりの利用方法をみつけて、使いこなす事ができる、柔軟性のあるサイトだと感じました。

○六法
行政書士新六法 (週刊住宅新聞社)
⇒判例、問題がのってて、それを赤シートで隠せるので、使いやすかったです。

○本書
らくらく行政書士 講義そのまんま。(週刊住宅新聞社)
⇒私は法律自体、初めて勉強したので、読み物として気楽に読める本として選びました。
ですます調ですし、くだけた口調で書かれているので、読みやすいと思います。
しかし、勉強が進むと、本書では情報量が不足している事に、気付きます。
法律の勉強の導入として使用すると、効果的な本です。

○過去問
Success 行政書士肢別過去問集〈2009年度版〉(Wセミナー)
⇒5肢選択の問題だと、覚え漏れの問題が出てくると思ったので、一問一答形式の本を選びました。
過去問の数が多く、やりがいがありました。
解答の解説もしっかりしてますが、内容が少し堅い印象があるかも。

○予想問題
うかるぞ行政書士予想問題集 2009年版(週刊住宅新聞社)
⇒この本の問題は、もしかして本試験より難しいかもしれないです。
しかし、問題の質も良いし、解答の解説も詳しいので、使いやすかったです。

○サブ本
らくらく行政書士 速攻!40字記述(週刊住宅新聞社)
⇒とにかく、この本を毎日そらんじて、40字という文字数の感覚を、身体に刷り込みました。

まる覚え行政書士 40字記述・多肢選択 重要キーワード(週刊住宅新聞社)
⇒かなり内容が濃いです。ある程度知識を得た後で、応用として使用するのが、吉です。

○予想模試
2009年版 出る順行政書士 直前予想模試 (LEC)
⇒問題も本試験に似ている感じで、解答の解説も詳しくて分かりやすかったです。

※追記
週刊住宅新聞社出版の本が多くなりましたが、別に週刊住宅新聞社の回し者ではありません…あしからず
試験の感想等コメント
【8月…3ヶ月前】
一通り、過去問を解いた頃だったと思います。
まだまだ、そんなに試験を意識もしていなかったと思います。
ですので、参考書も読んだ、過去問も解いた、ということで、すこしマンネリ化していた頃でした。
一週間くらい、何にも勉強しないで、自分の趣味の世界に没頭した事もありました。
しかし、その勉強しない期間が、むしろ危機感を生み、試験を意識させ、9月からのむさぼるように勉強するきっかけとなりました。
3ヶ月前は、試験が近づいている時とも思えるし、まだ試験を意識・実感できない時でもあります。
もし、勉強に行き詰ったり、マンネリ化を感じた方は、思い切って勉強しないことも、ある意味「勉強した」と言えるかも知れません。

【9月…2ヶ月前】
過去問・予想問題と、とにかく問題を解きまくっていました。
道場さんの問題を中心に、予想問題集・予想模試集などを使用しました。
この時期になりますと、過去問は網羅した方が多いと思いますので、予想問題などの未知の問題に、取り組むことを、お奨めします。
過去問ばかりですと、慢心を生みますし、なにより、モチベーションが下がると思います。

【10月…1ヶ月前】
予備校の模試を受けました。
試験結果は良かったので、ある程度の自信はつきましたが、それ以上に、条文の覚えて無さに、ショックを受けました。
それからは、結果の良さなんか全く忘れて、条文の暗記に集中しました。それはもう、ひたすらに。
結果的に、それが慢心を生まず、試験日までモチベーションを維持できたきっかけになりました。
模試から得られることは、結果ではなく、自分の弱点です。
結果が良くても、何かしら自分の弱点を探してみるのも、良いかもしれません。

【 ゾーン、について 】
よく、プロスポーツの世界で、「ゾーン」という言葉を聞きます。

周囲の声が聞こえなくなり、自分の世界に入り込んで落ち着ついて物事に対処できるという、究極に集中した精神状態の事です。

私は、この「ゾーン」という状態になりました。もちろん、プロスポーツ選手ほど、高度な「ゾーン」でないのは、当然ですが。

私は、この「ゾーン」になった時期は、10月の模試を受けた後からでした。
私は、模試の結果から、自分には、条文の知識が不足していることに、気づきました。
それからは本試験まで、「条文の暗記」「問題をときまくる」の二点に絞って、勉強しました。
最初は、条文の暗記は、苦痛でした。暗記しても、すぐ忘れてしまうという、ジレンマにイラだったりしました。

しかし、上記2点のことを、しばらく続けていると、無心になって勉強している自分に、気づきました。
本試験前の2週間は、睡眠・食事以外の16時間、勉強していましたが、全く苦痛ではありませんでした。むしろ、知識を吸収できている幸せに包まれながら、楽しんで勉強することができました。
今からその時のことを考えると、自分自身でもそんな長時間勉強をして、理解しがたい状態だな、と思いますが、その時の自分は、間違いなく落ち着いて楽しみながら勉強していました。
この状態を、自分なりに分析したところ、以下の二点が思いつきました。

◎絶対合格する、という危機感
◎勉強する対象を絞った、ということ

まず、「絶対合格する、という危機感」について
私は、昨年の行政書士試験に、資格取得を賭けていました。
行政書士試験に合格、それから司法書士の勉強にとりかかるという計画を、立てていたからです
。 誤解を恐れず書かせていただくと、行政書士試験に落ちて、翌年の本試験までの一年間、行政書士だけの勉強をするモチベーションを、自分は持てないな、と考えていました。(今の文章に不快を感じた方がいましたら、申し訳ありません)
ですので、何が何でも昨年の本試験で合格してやる!という気持ちで、勉強していました。
そういう気持ちでいたので、緊張感もスゴかったですが、逆に絶対合格するという、明確な目標を持つことができました。
この、後が無いという危機感、これが一日16時間勉強しても平気だったという「ゾーン」になった、一因だと思います。
次に、「勉強する対象を絞った、ということ」について
私の場合は、上記に書いたように「条文の暗記」「問題をときまくる」の二点に特化して勉強したのですが、これが何を勉強するか?という迷いを、無くしてくれました。
本試験直前で、絶対陥ってはいけないのは、勉強の範囲を広げすぎて、迷いに迷って、根拠のない不安に陥ることだと考えます。
ただ単に不安のほうだけに気持ちが向いてしまうのは、非常に危険です。モチベーション、記憶力など、全ての面に悪影響を与えてしまいます。
私の場合は、本当に幸運だったと今でも思うのですが、模試の結果から、「条文の記憶」という、致命的な弱点を見出すことができました。
致命的な弱点だっただけに、もう、本試験までにやらなければいけないことを、迷いなく決めることができました。
勉強する対象を絞って、ひたすら機械的に「条文の暗記」「問題をときまくる」することで、迷いがないだけに、異常なほど集中できました。
これも、一日16時間勉強しても平気だったという「ゾーン」になった、一因だと思います。

長々と、自分の体験談を書いてしまいましたが、改めて、私からお伝えしたいことは、

◎絶対合格する、という危機感
◎勉強する対象を絞った、ということ

です。
「絶対合格する、という危機感」がないと、自分に対する甘えが、確実に生まれます。来年もあるじゃないか、という考えは、自分自身の能力に、無意識にフタをしてしまい、自分の全能力を本試験にぶつけることは、できなくなると思います。

「勉強する対象を絞る」ことによって、一種の安心感を得ることができます。これだけをやればいいんだと、という。
対象を絞込むには、自分の弱点を探すことが、一番手っ取り早いと思います。
道場さんや予備校の模試を通して、結果がよくても、何かしらの弱点を探してみては、いかがでしょうか?

みなさんも、自分なりの方法や考え方を持って、自分なりの「ゾーン」を作り出してみては、いかがでしょうか?

【試験日前日】
私は、とにかく、行政法三法・民法・個人情報保護法系を、機械的に暗記していました。
身体を休める日にする方もいらっしゃいますが、私は、ただ無心に暗記に没頭する事にしました。
私にとっては、そちらの方が、緊張を忘れる事ができましたので。

【本試験日当日】
試験開始30分前に着席して、開始を待つ訳ですが、その30分が、結構やきもきする時間になりました。
そこで、はやる心を静めるために、トイレに行きました。
着席前にトイレに行くと、人であふれていて、落ち着いて済ますことができません。
着席後に行くと、人がいないので、ゆっくり済ますことができますし、何より、少しだけでも自分の時間を作ることができます。
人それぞれですが、試してみては、いかがでしょうか?

【本試験終了後】
予備校の予想解答と自分の解答を照らし合わせました。
記述抜きで180点を越えたので喜びましたが、同時にマークミスやチェックミスがあるのでは、という不安も出てきました。
その後に、某予備校の記述採点の騒動?とかもあり、不安が広がってきました。
しかし、合格者発表後に、本試験終了後から合格発表日までの事を振り返ってみると、ソースに信頼性が全く無い情報に無駄に踊らされていた事に気付きます。
不安から色々な情報に惑わされがちですが、道場さんや予備校の予想解答以外の情報には、触れる意味は全く無いと言い切れます。
合格に手応えがある方は、情報に触れず、落ち着いて発表を待てば良いと思います。
基準点到達に少し不安がある方は、とりあえず11月中は身体を休めて、12月か新年を迎えてから勉強を始めるのがいいかと、思います。

【最後に】
「最後まで諦めない」という、この言葉は重要です。
単なる精神論ではなく、ホントに最後までしつこいまでに粘って粘って勉強することが、肝心です。
私は、今回、この言葉を身にしみて感じました。
キレイ事な言葉と思っていた「最後まで諦めない」という言葉。
みなさんも、この言葉を信じてみてください。