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  2. 年度別
  3. 平成19年
  4. 問28

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平成19年-問28 民法

時効制度の存在理由については、次のような考え方の対立がある。

A説「時効とは、取得時効が成立した場合には無権利者であった者に権利を取得させ、消滅時効が成立した場合には真の権利者の権利を消滅させる制度である。」

B説「時効とは、真に権利を有する者または真に義務を負わない者が、長期間の経過によってそのことを証明できないことにより不利益を被ることのないよう救済するための制度である。」

時効の援用(民法145条)に関する次の説明のうち、最も妥当なものはどれか。

  1. 時効の援用は、時効の効果が道徳に反する面があるため、それによる利益を受けるかどうかを当事者の良心にゆだねたものであるとの説明は、A説と矛盾する。
  2. 時効の援用は、民事訴訟法上の弁論主義から求められるものであるとの説明は、B説と矛盾する。
  3. 時効の援用は、はじめに遡って権利の得喪の効果を生じさせるものであるとの説明は、A説と矛盾する。
  4. 時効の援用は、権利関係を証明するための法定証拠を提出する行為であるとの説明は、B説と矛盾しない。
  5. 時効の援用は、法定の停止条件であるとの説明は、A説と矛盾する。

当時の答え4

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