平成26年-問49 一般知識等 経済
Lv4
問題 更新:2023-05-31 14:43:15
世界の都市に関する次の記述のうち、妥当なものはどれか。
- 19世紀にル・コルビュジェは田園都市構想を提唱し、20世紀のロンドンのニュータウン建設に影響を与えた。
- 住宅地域が中心都市から郊外に拡大し、農地などが無秩序に宅地化される現象をストロー現象という。
- 大都市の旧市街地で、住宅の老朽化や貧困層の集中などにより問題が起きることを、イントラシティ問題という。
- ある国で、特定の都市に人口が集中し、2位以下の都市との人口差が極端に大きい場合、前者の都市をプライメイトシティという。
- グローバル経済化の進展により、農村部から人口が流入して形成されたアフリカの巨大なスラム街を含む都市をグローバルシティという。
正解 4
解説
19世紀にル・コルビュジェは田園都市構想を提唱し、20世紀のロンドンのニュータウン建設に影響を与えた。 1.妥当でない。
ル・コルビュジェは、19世紀から20世紀に活躍したフランスの建築家である。
本肢の19世紀に田園都市構想を提唱し、20世紀のロンドンのニュータウン建設に影響を与えたのは、イギリスの社会改良家のエベネザー・ハワードである。
住宅地域が中心都市から郊外に拡大し、農地などが無秩序に宅地化される現象をストロー現象という。 2.妥当でない。
本肢の現象はスプロール現象と呼ばれている。
ストロー現象とは、新幹線や高速道路などの交通網の整備・発達につれて、小都市(実は、その地域の経済の中心だった)が大都市の経済圏に取り込まれ、吸い取られる現象をいう。
大都市の旧市街地で、住宅の老朽化や貧困層の集中などにより問題が起きることを、イントラシティ問題という。 3.妥当でない。
本肢のような現象はインナーシティ問題と呼ばれている。イントラシティ問題ではない。
ある国で、特定の都市に人口が集中し、2位以下の都市との人口差が極端に大きい場合、前者の都市をプライメイトシティという。 4.妥当である。
プライメイトシティ(英:primate city)とは、地域の中で最も大きく、規模において2番目の都市を大きく引き離している都市を指す。このような場合大抵一極集中型となっているため、影響力も大きい。
グローバル経済化の進展により、農村部から人口が流入して形成されたアフリカの巨大なスラム街を含む都市をグローバルシティという。 5.妥当でない。
グローバルシティとは、中枢機能が集積しており、世界的にみて重要性や影響力の高い都市のことである。