平成29年-問56 基礎知識 情報通信
Lv3
問題 更新:2023-05-31 12:25:04
情報技術に関する次のア~オの記述のうち、妥当なものの組合せはどれか。
ア.ワームとはアプリケーションの開発時に発生したプログラムのミスが原因で起きる不具合のことをいう。
イ.DNSとはDigital Network Solutionの略であり、コンピュータ・ネットワークにおいてセキュリティを確保するための国際的に標準化された仕組みである。
ウ.クッキー(cookie)とは、ブラウザにデータとして蓄積されている閲覧先リストを指す。ウェブ・サーバーとブラウザ間でやり取りされる通信プロトコルの一種でもあるが、一般的には、利用者がどのようなサイトを訪れたかに関する情報をいう。
エ.トロイの木馬とは、トロイ戦争で木馬の中に兵を潜ませた逸話に摸した手法である。ウイルスをユーザーに気付かれずにメールに添付したりソフトウェアに潜ませたりして感染させる。
オ.ホストとは、コンピュータOSにおいて管理者権限を持つ者を指す用語である。システムを中心的に操作する者という意味で名付けられた。
- ア・イ
- ア・オ
- イ・エ
- ウ・エ
- ウ・オ
正解 4
解説
情報通信に関する用語については、総務省の「国民のための情報セキュリティサイト」の用語辞典を確認しておくこと。
ワームとはアプリケーションの開発時に発生したプログラムのミスが原因で起きる不具合のことをいう。 ア.妥当でない。
ワームとは、他のファイルに寄生して増殖するのではなく、自分自身がファイルやメモリを使って自己増殖を行うタイプのウイルスのことである。
DNSとはDigital Network Solutionの略であり、コンピュータ・ネットワークにおいてセキュリティを確保するための国際的に標準化された仕組みである。 イ.妥当でない。
DNSとは、Domain Name System(ドメイン・ネーム・システム)の略。"soumu.go.jp."などのドメイン名をIPアドレスに変換する仕組みのことである。
インターネットに接続されたコンピュータは、数字で構成されるIPアドレスで通信を行うが、ドメイン名はIPアドレスとは異なり、"soumu.go.jp."のような文字列で記述できるため、人間にとって扱いやすいことから、ドメイン名とIPアドレスとの対応付けを行うDNSという仕組みが作られた。
クッキー(cookie)とは、ブラウザにデータとして蓄積されている閲覧先リストを指す。ウェブ・サーバーとブラウザ間でやり取りされる通信プロトコルの一種でもあるが、一般的には、利用者がどのようなサイトを訪れたかに関する情報をいう。 ウ.妥当である。
クッキー(Cookie)とは、ホームページを閲覧した際に、Webサーバが利用者のコンピュータに保存する管理用のファイルのことである。
利用者の登録情報や今までのショッピングカートの内容などを利用者のコンピュータに保存しておくことで、次回その利用者が同じWebサイトを訪問した場合に、それらのデータを利用できるようにする仕組みを指す。クッキーがあるために、利用者がどのようなサイトを訪れたかが分かることになる。
トロイの木馬とは、トロイ戦争で木馬の中に兵を潜ませた逸話に摸した手法である。ウイルスをユーザーに気付かれずにメールに添付したりソフトウェアに潜ませたりして感染させる。 エ.妥当である。
トロイの木馬とは、コンピュータの内部に潜伏して、システムを破壊したり、外部からの不正侵入を助けたり、そのコンピュータの情報を外部に発信したりするプログラムのことである。
ウイルスをメールに添付したりすることで、ユーザーに気付かれないように感染させる。
ホストとは、コンピュータOSにおいて管理者権限を持つ者を指す用語である。システムを中心的に操作する者という意味で名付けられた。 オ.妥当でない。
ホストとは、他の端末の要求を処理し、他の端末にその処理結果を提供するコンピュータのことである。