記憶力
Q. 勉強して覚えたと思っていた所が、後日見直すと忘れているということを繰り返しており、自分の記憶力の悪さを痛感する日々です。記憶力に自信がない人でも行政書士試験に合格できるものでしょうか?
A. 記憶力は個人によって差はありますが、人間は忘れる動物であり、一生懸命に勉強して完璧に覚えたと思っていても後日見直すと忘れているというのは誰でも経験することであって、合格できる人の多くに特殊な記憶力がある訳ではないです。
自分の記憶力に対する不安は、多くの受験生が持っているといえますが、3周位の反復でまだ知識に穴があるのはむしろ普通であって、基本的にどんな受験生でも何度も反復させて、少しづつその穴を埋めていくことになります。
反復する際の注意点としては、あまり間隔を開けないことです。
試験範囲の広さからいって、あまりに時間をかけた参考書の精読やノート作りをすると、範囲を1周するのに相当期間を要し間隔があいてしまいます。
参考書でのインプットは速読(流し読み)でほどほどにして、合格道場での練習問題でアウトプットしつつインプットするという感覚で進めてください。
スポーツ選手がオリンピック等の大会日に照準を合わせて調整するのと一緒です。資格試験では知識が試験日に頂点に来るよう照準を合わせて調整する必要があります。しかし人間は忘れる動物であるという点で、試験の約1ヵ月前くらいからの学習は特に重要となります。
具体的には、直前1ヵ月の短い期間に予想模試などをこなしつつ、これまで学習した全分野を総ざらいする感じで進めるのが理想で、必然的にこの期間の学習の時間は増加させることが必要になります。
こんな感じで、忘れることを前提として学習計画を組み立てれば、その不安も拭い去れるのではないかと思います。