令和4年-問56 基礎知識 情報通信
Lv3
問題 更新:2023-11-20 19:10:34
情報通信に関する用語を説明した次のア~オの記述のうち、妥当なものの組合せはどれか。
ア.自らに関する情報が利用される際に、ユーザ本人の許可を事前に得ておくシステム上の手続を「オプトイン」という。
イ.インターネット上で情報発信したりサービスを提供したりするための基盤を提供する事業者を「プラットフォーム事業者」という。
ウ.情報技術を用いて業務の電子化を進めるために政治体制を専制主義化することを「デジタルトランスフォーメーション」という。
エ.テレビ電話を使って離れた話者を繋ぐ情報システムのことを「テレワーク」という。
オ.ユーザが自身の好みのウェブページをブラウザに登録することを「ベース・レジストリ」という。
- ア・イ
- ア・ウ
- イ・エ
- ウ・オ
- エ・オ
正解 1
解説
ア、イが妥当である。
自らに関する情報が利用される際に、ユーザ本人の許可を事前に得ておくシステム上の手続を「オプトイン」という。 ア.妥当である
「オプトイン」
事前に電子メールの送信に同意した相手に対してのみ、広告、宣伝、勧誘等を目的とした電子メールの送信を許可すること。
インターネット上で情報発信したりサービスを提供したりするための基盤を提供する事業者を「プラットフォーム事業者」という。 イ.妥当である
ソフトウェアが動作する土台となる基本システムやOSのことを「プラットフォーム」という。そしてIT系のプラットフォームは総称して「デジタル・プラットフォーム」と呼ばれる。
公正取引委員会によると、「デジタル・プラットフォーム事業者」は「情報通信技術やデータを活用して第三者にオンラインのサービスの「場」を提供し、そこに異なる複数の利用者層が存在する多面市場を形成し、いわゆる間接ネットワーク効果が働くという特徴を有する「デジタル・プラットフォーム」を提供する事業者。」と定義づけられている。
情報技術を用いて業務の電子化を進めるために政治体制を専制主義化することを「デジタルトランスフォーメーション」という。 ウ.妥当でない
「政治体制を専制主義化すること」をデジタルトランスフォーメーションとはいわない。
デジタルトランスフォーメーション(DX)は、2004年にスウェーデンのウメオ大学エリック・ストルターマン教授が提唱した「情報技術の浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」という概念である。
日本におけるDXは、2018年に経済産業省が「デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するためのガイドライン」を取りまとめたことを契機に拡がり始めている。
定義として、企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立することを指し、例えば、ビジネスにおいては、デスクワークがメインの会社がテレワークに対応するためにプロセスを見直したり、農業部門においては、ドローンによる遠隔監視や農薬散布など農家人口減少や農業生産量の減少といった対策をすることがあげられる。
テレビ電話を使って離れた話者を繋ぐ情報システムのことを「テレワーク」という。 エ.妥当でない
「テレワーク」とは、情報通信技術を活用した、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方のことである。
働く場所によって、自宅利用型テレワーク(在宅勤務)、移動中や移動の合間に行うモバイルワーク、サテライトオフィスやコワーキングスペースといった施設利用型テレワークのほか、リゾートで行うワーケーションなどの類型がある。
ユーザが自身の好みのウェブページをブラウザに登録することを「ベース・レジストリ」という。 オ.妥当でない
「ベース・レジストリ」とは、公的機関等で登録・公開され、様々な場面で参照される、人、法人、土地、建物、資格等の社会の基本データであり、正確性や最新性が確保された社会の基盤となるデータベースのことである。
問題文の説明は「ブックマーク」のことである。