令和5年-問53 基礎知識 一般知識Ⅲ
Lv2
問題 更新:2024-01-07 21:29:02
日本の社会保障、社会福祉に関する次の記述のうち、妥当なものはどれか。
- 社会保障は主に社会保険、公的扶助、社会福祉および公衆衛生からなるが、これらの財源の全額が租税でまかなわれている。
- 第二次世界大戦後にアメリカで提唱された「ゆりかごから墓場まで」と称する福祉国家が日本のモデルとされた。
- 生活保護の給付は医療、介護、出産に限定され、生活扶助、住宅扶助は行われない。
- 2008年に、75歳以上の高齢者を対象とした後期高齢者医療制度が整備された。
- 児童手当は、18歳未満の児童本人に現金を給付する制度である。
正解 4
解説
社会保障は主に社会保険、公的扶助、社会福祉および公衆衛生からなるが、これらの財源の全額が租税でまかなわれている。 1.妥当でない
社会保障の財源は、租税や社会保険料のほかに資産収入などがあり、全額を租税でまかなっているわけではない。
第二次世界大戦後にアメリカで提唱された「ゆりかごから墓場まで」と称する福祉国家が日本のモデルとされた。 2.妥当でない
「ゆりかごから墓場まで」とは、第二次世界大戦後のイギリスにおける社会福祉政策のスローガンである。日本だけでなく、各国の社会福祉政策の指針となった。
生活保護の給付は医療、介護、出産に限定され、生活扶助、住宅扶助は行われない。 3.妥当でない
生活保護の種類は、①生活扶助、②教育扶助、③住宅扶助、④医療扶助、⑤介護扶助、⑥出産扶助、⑦生業扶助、⑧葬祭扶助の8種類である。
2008年に、75歳以上の高齢者を対象とした後期高齢者医療制度が整備された。 4.妥当である
2008年4月から、それまでの老人保健制度が後期高齢者医療制度に変わり、75歳以上の高齢者及び一定の障害があると認定された65歳以上の人が医療給付等を受ける制度が整備された。
児童手当は、18歳未満の児童本人に現金を給付する制度である。 5.妥当でない
「児童本人に」という点が妥当でない。
児童手当は、中学校卒業まで(15歳の誕生日後の最初の3月31日まで)の児童を養育している住民に対して支給される。