令和5年-問47 一般知識等 政治
Lv2
問題 更新:2024-01-07 21:25:44
いわゆるG7サミット(主要国首脳会議)に関する次の記述のうち、妥当なものはどれか。
- 2023年現在では、フランス、アメリカ、イギリス、ドイツ、日本、イタリア、カナダの7ヵ国のみの首脳が集まる会議であり、EU(欧州連合)首脳は参加していない。
- 議長国の任期は1月から12月の1年間で、事務レベルの準備会合や関係閣僚会合の開催を通じて、サミットの準備および議事進行を行う。
- 2023年の議長国はアメリカであり、日本はこれまで、1979年、1986年、1993年、2000年、2007年、2014年、2021年に議長国を務めた。
- フランスのジスカール・デスタン大統領(当時)の提案により、1975年に第1回サミットが開催されたが、日本が参加したのは1979年からである。
- 開催地は、かつてはスイスのダボスに固定されていたが、現在では、議長国の国内で行っていることが通例である。
正解 2
解説
G7(Group of Seven)は、主要国首脳会議もしくは先進国首脳会議ともいい、主要7ヵ国による国際会議である。
1998年サミットから2014年のロシアによるクリミア併合まではロシアを含めた8ヵ国(G8)であったが、2014年以降、ロシアは参加資格を停止されている。
2023年現在では、フランス、アメリカ、イギリス、ドイツ、日本、イタリア、カナダの7ヵ国のみの首脳が集まる会議であり、EU(欧州連合)首脳は参加していない。 1.誤り
G7は、フランス、アメリカ、イギリス、ドイツ、日本、イタリア、カナダの7ヵ国およびEUで構成されている。
また、フランス、ドイツ、イタリアはEU加盟国でもある。
議長国の任期は1月から12月の1年間で、事務レベルの準備会合や関係閣僚会合の開催を通じて、サミットの準備および議事進行を行う。 2.正しい
議長国は事務レベルの準備会合や関連閣僚会合の開催を通じて、その年のサミット(首脳会合)の準備および議事進行を行い、加えて、その時々の国際情勢などを受けて、緊急会合の呼びかけを行うこともある。
2023年のG7サミットは日本が議長国を務め、広島で開催された。
2023年の議長国はアメリカであり、日本はこれまで、1979年、1986年、1993年、2000年、2007年、2014年、2021年に議長国を務めた。 3.誤り
2023年の議長国は日本である。肢2参照。
日本での開催は以下のとおり。
開催年 | 開催地 | |
---|---|---|
1 | 1979年 | 東京 |
2 | 1986年 | 東京 |
3 | 1993年 | 東京 |
4 | 2000年 | 九州・沖縄 |
5 | 2008年 | 北海道洞爺湖 |
6 | 2016年 | 伊勢志摩(三重県) |
7 | 2023年 | 広島 |
フランスのジスカール・デスタン大統領(当時)の提案により、1975年に第1回サミットが開催されたが、日本が参加したのは1979年からである。 4.誤り
日本は1975年の第1回サミットから参加している。
第1回サミットは、1975年、フランスのジスカール・デスタン大統領(当時)の提案により、パリ郊外のランブイエ城で開催された。参加国はフランス、アメリカ、イギリス、西ドイツ(当時)、日本、イタリアの6ヵ国で、主な議題はマクロ経済、通貨、貿易、エネルギーなどに対する政策協調についてであった。
開催地は、かつてはスイスのダボスに固定されていたが、現在では、議長国の国内で行っていることが通例である。 5.誤り
第1回開催以降、各国が持ち回りで議長国を務めており、開催地も固定されていない。